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現在、家にいる兄弟猫は、京都で保護された猫たちです。保護したのは保護猫活動をしている人で、私はその里親になりました。私の家のゲージに入れたときは、特に雌猫が最初歯をむいて噛みつこうとしていました。2週間ほどしてからゲージから出したとき、幸い、先住の雄猫が非常にかわいがり、2匹とも親のように思って接してきました。
保護猫たちが1歳になったころだったと思います。その先住猫が、私がベランダに出ていた時に、閉めていた戸をあけて外に出てきたのです。それについて2匹の保護猫も出てきました。私は作業に夢中でそれにすぐに気が付きませんでした。
先住猫と雄猫はすぐに捕まえて中に入れたのですが、雌猫は非常に逃げ足が速く、捕まえることができずに、どこにいるかわからなくなりました。
そこで、捕獲器を動物保護センターから借りて10月ころにベランダに置きました。それから、雌猫の写真を貼ったりほかの人にお願いしたりして、情報があればそこに行ったりしたのですが、もう無理だとあきらめていたころ、やっと12月に捕獲器の中に入ったのです。
その時に、ほかの保護猫活動をしているマンションの方から教えていただいたやり方です。まず、捕獲器の少し離れたところにフードを置いて、それを食べたら捕獲器の入り口に入れて、少しずつ奥の方のフードも食べるように置いていくようです。とはいえ、何度もほかの猫が食べてしまい違う猫ばかりが捕獲器につかまっていました。たぶん、近くから様子を見ていたのだと思います。やや2か月くらいしてから、よほどお腹がすいたらしくてついに12月に捕獲器に入ったのです。
家の中に入れて捕獲器からだすと、フードをお腹いっぱいがつがつ食べてぐっすりと寝てしまったのです。やっとお腹いっぱいに食べられて、ゆっくり眠ることができたようです。
今では、先住猫はなくなりましたが、その保護猫はほぼ8歳になっています。オスは抱くことができますが、雌はいまだになでようとするとすばやく逃げます。
近寄ってくるのは、大好きなチュールをあげるときと朝ご飯がほしいと私の部屋に入ってくる時だけです。
野良猫を保護するのは、時間がかかるかもしれませんが、少しずつフードをあげて捕獲器の近くまで来たら、においの強いウエットフードを奥に入れてみてくださいね。数か月かかるかもしれませんが、最後には入ってくれると思います。