フレンチブルドックの女の子、症状があった当時は10歳です。アレルギー持ちと言われるフレンチブルドックですが、我が家は手作り食に変えることによって皮膚の状態は安定していました。ところが、ある日突然、腿の部分を極度にかゆがり床に擦りつけ毛が抜け、赤くタダレ、新しい毛が生えてこようとするもただれで皮膚が硬くなってしまうため毛が皮膚の中に埋もれ、さらにかゆくなり床に擦りつけ出血すると言うのを繰り返していました。痒みが出始めた時から通院し、血液検査をするも特定できず、大変困り果てていました。皮膚科専門医に受診し「自宅を引っ越ししたり、リフォームした事はある?」と聞かれ、床を張り替えたことを思い出しました。建築会社に連絡し、工事内容について確認したところ、塩ビシートと床面に使用した接着剤とのメーカーがそれぞれ異なることがわかりました。各メーカー曰く、シートと接着剤は互いに溶け合う性質があり、同メーカーであれば2次的に発生する化学物質まで検証完了しているため、同メーカーの材料を使用することをお勧めすると言われました。早速、再工事のため床を撤去したところ、途端に症状が治まりました。まさか、化学物質が原因でアレルギーが起きているなどと想像すらしていませんでした。なお、ひざ掛けやクッションなどのファブリック素材に反応して肌が痒くなってしまう子もいるようです。
かゆみは痛覚の軽いレベルのもので、QOLを大きく下げてしまうそうです。環境因子なのか、体の中の問題なのか、血液検査とともに、生活環境を省みる丁寧なヒアリングをしていただける獣医師を探されるのが1番かと思います。皮膚科医は、多くの症例を経験されているため、体の中の原因である場合も診断できると思います。