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かなり以前の事なので曖昧な点がありますが、先住犬が乳がんを発症した頃には雑種の保護犬を既に迎え入れていました。先住犬と同じく♀だったのでリスクを考えて避妊手術を受けました。その後に迎え入れた「すず」と「みづき」も同様です。雑種の保護犬は避妊手術を受けなかった際にリスクが高まるとされる乳腺癌(或いは腫瘍)と子宮蓄膿症の発生は無くなるまでの間ありませんでした。結局約15年私たちと過ごしました。ただ、晩年には内臓の何処かに腫瘍らしき物があったようで、死因の一つであったようです。先天性の甲状腺低下症の持病があり何らかの因果関係があったのかもしれません。現状私たちと生活している2頭の犬については乳腺の異常や子宮の異常は見つかっていません。尤も「みづき」に関しては間もなく3歳と若いので避妊手術を受けていなくとも左記の疾病の発症リスクは低くて当然かも知れませんが。一方の「すず」については現在9歳、年明けすぐに10歳になりますが、乳腺や子宮の異常は見つかっていません。但し、昨年の10月頃からお漏らしをするようになりました。当初は大した量ではありませんでしたが、今年の6月頃からお漏らしの量が増えてきたので、かかりつけの動物病院で診断を受け、避妊手術によるホルモンバランスの崩れによる括約筋の緩み(自力で調節できない?)だろうと言われました。現在は黄体ホルモン(錠剤)の服用でお漏らしの量は極わずかになっていますので、診断は間違いないと考えて良いかと思っております。
我が家の犬の様子からは、避妊手術にはメリット、デメリットの両者が存在するようです。
♂の場合は、私ども飼育経験がございませんのではっきりとしたことは分かりませんが、勤め人時代の牛の飼育をしていた経験から申しますと、食肉用の♂牛は去勢を行うのですが、去勢に失敗した牛と比較すると明らかにおとなしくなります。外見上も異なり去勢していない牛は角も大きく、眉間の被毛はより固くカールしています。尤も股間を見ると一目瞭然ではありますが。♂犬でも気の荒いケースでは幾分なりともおとなしくなるかも知れません。
閑話休題
最後に避妊をすべきか否かはメリット、デメリットがある以上は、第三者からは言い難いものがありますので、飼主さんの判断に委ねたいと思います。